新しい年になり、新しいカレンダーが壁にかかる。
私はカレンダーというものがとても便利だと思う反面、率先して壁にかけたいとは思わない。
その理由は、見た目にうるさいから。
普段ほとんどの時間を過ごす居間やキッチンにはカレンダーをかけていない。
我が家のカレンダーは、食品庫の中と二階の洗面所兼掃除用具置き場兼廊下のようなスペースの二か所にかかっている。
景観を気にせず利便性だけを追求できる場所ならOKだ。
二階のカレンダーを私はあまり見ることがない。
食品庫のカレンダーも同じくだが、今年は二つのカレンダーを頂いたので二か所にかける。
夫はもしかしたら二階のカレンダーを見ているのだろうか。
私よりもはるかに長い時間を二階で過ごす夫は、二階のあのカレンダーを普段何気なく見ているかもしれない。
でも月が変わってもカレンダーを変えてくれたことは一度もない。
やっぱり見ていないのだろうか。
この年末年始はPMSと生理痛に苦しめられた。
夫婦の間でも一悶着あったり。
だけど結果的には、夫も私の体のことを考えてくれるいいきっかけになったのかもしれない。
この年始はいつになく夫が料理を率先してやってくれていた。
今までも生理になった日は夫が夕食の支度をしてくれることになっていたのだが、ほとんどの場合「何でもいいよね。」と、ごはんと味噌汁と納豆といった我が家の定番メニューを作ってくれるに留まっていた。
もちろんそれだけでも私は大喜びだったのだが、今回は違った。
自らこんな料理作ってみようかな、とちょっと手間のかかるような一品を作ってくれたりして、お正月だから特別なのか、今後もこれが時々あるのか定かではないが、どちらにしても、私は心底自分を幸せ者だと感じることができたお正月だった。
私はずっと言い続けてきた。
事あるごとに「〇〇(夫)が作った料理が食べたいな。」「私もたまには誰かが作ってくれた料理が食べたいな。」「料理する男性っていいな。」いいな、いいな、、、。
これは念願が叶ったのだろうか、、、そう、夫は料理する夫にバージョンアップしたのかもしれない。
クリスマスのときもそうだったけど、このお正月は、自分のために料理してもらえるって何て幸せなことなんだろう、と改めて思った。
ということは、私は普段、夫や母や義母をこんなにも幸せにさせているのかもしれないと考え、自分はなかなかいい事をしているのではないかと考えたりもした。
普段自分を認めることがなかなかできない私も、自分のやっていることをもう少し肯定してもいいんじゃないかと思えた瞬間だった。
PMSで「料理してほしいって何度も言ってるじゃん!」とキレておいてよかった。
生理前の辛さについて話したことが響いているのかもしれない。
いつもだったら感情的になって要求したようなことに応えてくれるときは大抵、嫌々やっているのがわかるものだが、今回は夫から労わりの心を感じた。
その気持ちが何よりの薬となるのだ。
私の心も穏やかにさせてくれ、こんな風に気遣ってくれるなら生理も悪いものじゃないとまで思わせてくれる。
だけど来月も再来月もこれが続くのだろうか。
一緒に暮らすパートナーだから、私のPMSや生理痛、排卵痛を知っていてほしい。
生理痛は傍からも割と分かりやすいし、私は何でも夫に話すのでPMSや排卵痛についてもある程度は伝わっているんだけど、当然そのタイミングまではつかめない。
自分でも微妙だ。
だから、カレンダーに書いてみようかと思う。
夫と自分自身へ向けた注意喚起のために、生理予定や排卵日が分かる印をつけてみたらどうだろうかと考えた。
カレンダーならすぐ見れて簡単に確認できる。
体調不良や情緒不安定の原因が生理周期にあったとわかるだけで安心できるものなのだ。
これまではスマホの中のカレンダーに生理予定日を入力していたが、これではいちいち開かないと見れないし、夫には見てもらえない。
付けるなら二階のカレンダーにすべし。
カレンダーに生理が来た日を1として28まで数字を振ってみようかと思う。
1と2と14、15、27と28は極太マジックで書いてみよう。
1と2は、生理痛。
27と28はPMSの注意喚起と生理予定。
さらに色を塗ったらどうだろう。
1と2はどす黒い赤、3と4はやや暗い赤、5と6は赤、7から13にかけて赤からオレンジとなり黄色へ向かうグラデーション、14と15は危険を知らせる黄色、16から25まで黄緑から緑になって青になって紫へ向かうグラデーション、26から28は紫が徐々に黒く染まっていく闇への突入期間(恐ろしい)、、、そんな色付けをしたらイメージしやすいだろう。
わたし自身のバロメーターを表すにはこのタイミングとこの色のグラデーションはしっくりきそうだ。
女性はこの虹色と闇色のグラデーションに表わされるような体と心の動きを常に抱えて生きている。(闇がどの程度深いかは当然人によって違うが。)
だから男性に比べるとはるかに体も心も不安定になりやすく、繊細な存在なのだ。
そのことを男性に、少なくとも夫には知っておいてほしい。
理解してほしい。
男性と女性は分かり合えない存在ではなく、共有して協力し合える存在のはず。
一緒に生きるパートナーなら尚更、相手のことを良く知って助け合わねば。
私ももっと夫のことを知って優しい妻でありたいと思う。
優しくされると人は優しくなれるらしい。
これからもお互いに、一番の理解者であり協力者であり続けたい。